「中学受験は算数で受かる」を読んだ低学年通塾勢の感想
らるです。
下記、読了。とても面白かったです。
高学年に関係するところや、算数の具体的な分野・対策については割愛して、ざっくりとした感想を記録。
ちなみに、算数の入試問題は難化しているとのことですが、一般論として、なぜなのでしょうか。インフレ?この現象は大学受験でも同様?まあでも差がつきやすくて、皆こぞって対策をして差がつきにくくなって、さらに作問に工夫が・・・というのはなんとなくわかります。
勉強のやり方を変えれば成績が伸びるとして、避けるべき学び方が4つ挙げられています。
「1000本ノック式勉強」「無駄な繰り返し勉強」「塾の宿題に追われる勉強」
→要は個人に合わせた勉強効率の最適化という話でしょうか。順序立てて、優先順位をつけた、理解度の確認(=復習)を踏まえた学習の進め方、という話ですね。確かに集団塾に通うだけだとこの観点が抜け落ちる場合はあり得ますよね。小学生がそれをできるかというと多分個人差があるので、親のコミットがある程度必要ということでしょう。
・毎日、少しずつの復習
→うちは毎日は無理なので、週に何回か分割して子供に計画してもらっています。授業で習ったことは確かに時間が経つと忘れてしまいます(詳しく知らないですが、忘却曲線の研究が色々あると思いますが、まあ、当然でしょう)。A・B・Cレベルの問題があるとして、1日目はA・B、2日目はC。通塾前日にざっと見直し、などです。あとは、復習テストはコピーしておいて(あるいは間違えた問題を「抜粋」しておいて)、時々チラ見させてみたり。
・家庭学習の効率化
→2章で触れられていますが、具体的な個別最適化の方策について詳述されています。家庭で活用しやすい情報だと思います。
「低学年からの早すぎる先取り勉強」
→うーん、だめですか?早すぎるの定義と、先取りの具体例を示す必要がありますかね。ここでは先取りのリスクとして、低学年のうちに扱える先取り内容は範囲が絞られているので内容が浅くなり、いざ本格的に学びはじめた時に授業を軽く聞くようになってしまう、とのこと。性格によりますかね。
「算数」の学習方法
とても広い学習単元について整理されています。計算や比については具体的な問題の考え方も紹介されているので、いわゆる受験算数に馴染みがない方でもわかりやすく読み進められるのではないかと思います。
塾の活用法
5分で良いので「予習」が重要と述べられています。能動的な学習を進めるにあたっては基本的な概念だと思います。復習だけで良いとされながら、「あ、これ最レでやったことあるよね〜」などという雰囲気が高学年ではあるあると聞いたことがありますが、精神的余裕により授業の理解度が向上するというのはうなづける話です。予習が必須とされていないので、完璧に予習できていなくても怖くない、というのは前提として安心ですね。
あとは、復習テストと実力テストの使い分け、宿題の”取捨選択”的な話もありました。
テストの活用法
テストは受けっぱなしではいけない、学びの貴重な機会である、という話でした。テストの多さに圧倒されることもあるかもしれないけど、良問が多いと思うので、あとは使いようですよね。
過去問の使い方の話
6年春から解き始めようとありました。2月の勝者を読んだ時、早く解き始めても全く歯が立たなくて逆効果とあったりしました。でも、これも個別最適化の話でしょうか、早いこと目標地点を確認しておかないと、ゴールまでの距離を見誤るよ、っていう話ですよね。大学受験においてすらよくある失敗なので、まあ確かに一理あると思います。
まとめると
「ムダな勉強」をやめ、時間をうまく使う!
とのことですが、スケジューリング、勉強法、テスト、塾、過去問など、全てを鵜呑みにせずにそれぞれの状況にあった形に柔軟に適応して、うまいことやろうねって話でした。
とりあえずうちは、
1. 今の中受塾を継続してペーシング
2. 算数は特訓講座もweb受講してちょっぴり先取り(本人が楽しい限り)
3. 頑張りすぎず、たくさん遊ぶ
という感じですね。3は特に大事で、色々なところに遠出したりしてます。
色々気になるけど、通塾しているのであれば、+αの市販ドリルとかやりすぎてる場合ではないんだろうなと思っています。復習は1で良いし、先取りは2で足りるし、実力テストの活用も含めたら必要十分でしょう。
なんだかまとまっていないような気もしますが、今回はこれでおしまい。
面白かったのだけれど、もっとゴリゴリ算数成分多めの本かと思っていたのはここだけの話。